検索順位は落ちていないのに、アクセスが減る理由

「順位は3位のまま。なのに半年でセッションが4割落ちた」
2026年に入ってから、こういった相談がWeb担当者から急増しています。原因はほぼ確実に、AI Overviewです。Googleが検索結果の最上部に表示するAI生成の要約は、ユーザーの「クリックしなくていい」という行動を加速させました。
SEO調査会社の複数レポートによると、AI Overviewが表示されるクエリでは上位10位以内のCTRが平均30〜40%低下しています。順位を上げても解決しない。問題は「AIの回答に引用されるかどうか」にシフトしています。
これがAEO(Answer Engine Optimization)です。検索エンジンへの最適化がSEOなら、AEOはAIの回答エンジンに自社サイトを「回答ソース」として選ばせる施策。そしてこの対策の大半は、全面リニューアルではなくホームページの内部修正で対応できます。
この記事を読めば、何をどの順番で修正すればいいか、費用感も含めて具体的にわかります。
AI Overviewが特定のサイトを引用する理由

「AIが参照するページはブラックボックス」と言われますが、引用されているサイトを分析すると明確なパターンが見えます。
Googleが公開しているSearch Quality Evaluator Guidelinesには、評価基準としてE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)が明記されています。AI Overviewの引用ロジックも、この基盤の上に構築されていると考えるのが自然です。
加えて、引用されやすいページには4つの構造的な共通点があります。
① ページの主題が機械に伝わっている H1とメタタグが一致しており、「このページは何についてのページか」を機械が即座に判断できる。
② FAQやQ&A形式のマークアップがある AIは「質問への答え」を探しています。FAQPageスキーマやHowToスキーマが実装されているページは、回答候補として認識されやすい。
③ 情報がH2→H3で階層化されている 各セクションに「問い」と「答え」が完結している構造。AIは論理的な見出し階層を手がかりにコンテンツの信頼性を判断します。
④ 著者・運営者情報が明示されている 「誰が書いたか」が不明なページは信頼スコアが下がる傾向があります。AuthorスキーマやAboutページへの内部リンクが有効。
逆を言えば、これらが欠けているサイトは、順位が高くてもAI Overviewから無視されます。sitedocがこれまで診断した案件では、AI Overviewに引用されていないサイトの約8割でJSON-LDが未実装か、実装が不正確な状態でした。
AEO対策ホームページ修正の5つの手順

リニューアルは不要です。既存のHTMLに追加・修正するだけで対応できる5つの施策を、優先度の高い順に示します。
手順1|JSON-LDで構造化データを実装する(最優先)
構造化データとは、ページの内容を「機械が読める形式」で記述する仕組みです。GoogleはJSON-LD形式を推奨しており、<script>タグとして<head>内に追加するだけで済みます。HTMLの見た目は一切変わりません。
まず実装すべきは以下の3種類です。
- FAQPage:Q&Aセクションに適用。AIが回答候補として認識しやすくなる
- Organization / LocalBusiness:会社名・住所・電話・URLを明示。E-E-A-Tの「信頼性」を機械的に補強する
- Article / BlogPosting:記事ページに適用。著者・公開日・更新日を構造化する
実装後はGoogle Search Consoleの「リッチリザルトテスト」で正常に読み込まれているかを確認します。エラーが出ている場合、AIには「不完全な情報源」として扱われます。
sitedocの推奨:全ページ一括ではなく、まずコンバージョンに近いページ(サービス紹介・FAQ・事例)から優先的に実装するとROIが高まります。
手順2|見出し構造(H1〜H3)をAEO向けに整理する
現在のH1が「ようこそ」「私たちについて」のままになっていませんか。AIは見出しテキストをページの主題判定に使います。AEO対策としてのホームページ修正で、もっとも工数が低く効果が出やすいのがここです。
チェックポイントは3つです。
- H1は1ページに1つだけ:複数のH1があると、機械は主題を特定できない
- H2はユーザーが検索しそうなフレーズに近い表現にする:「サービス内容」より「ホームページ修正の費用と対応範囲」のほうが引用対象になりやすい
- H3でH2を補足する:「なぜ→何を→どうする」の3層構造を意識する
sitedocの推奨:既存の見出しをすべて書き出してスプレッドシートで可視化し、AIが「問いと答えのセット」として認識できるかを一問一答形式で確認することをお勧めしています。
手順3|FAQセクションをページに追加する
AI Overviewは「誰かが検索しそうな質問」に答えているコンテンツを優先的に引用します。ページ末尾にFAQセクションを追加し、FAQPageスキーマとセットで実装するだけです。引用対象になる確率は大幅に上がります。
質問の設計で参考になるのは、Googleの「People Also Ask(関連する質問)」に表示される質問群です。ターゲットKWで検索し、実際に出てくる質問を3〜5問選んでページに組み込むのが最短ルートです。
sitedocの推奨:FAQの質問はページの内容と一致していなければ逆効果です。サービスページなら「費用」「対応範囲」「納期」など、購買判断に直結する質問を優先してください。
手順4|著者・運営者情報ページを整備する
「このサイトは誰が運営しているか」が不明なページはAIに信頼されません。以下の3点を整備します。
- プロフィール・会社概要ページに実績・経歴を具体的に記載する(「10年以上の経験」より「2014年創業・累計500件の改善実績」)
- 記事・コンテンツページから著者プロフィールページへ内部リンクを張る
- OrganizationまたはPersonスキーマをプロフィールページに実装する
sitedocの推奨:このページはSEOにも直接効きます。E-E-A-T評価の土台になるため、構造化データの実装より先に整備しておくと、その後の施策全体の効果が底上げされます。
手順5|ページ速度とモバイル表示を修正する
AI OverviewはCore Web Vitalsのスコアも参照していると見られています。モバイルでのLCP(最大コンテンツ描画時間)が4秒を超えているページは、構造化データを実装しても引用候補から外れやすい傾向があります。
Google PageSpeed Insightsで計測し、スコアが50点を下回っている場合は画像の圧縮・遅延読み込みの設定を先に実施してください。
sitedocの推奨:速度改善は「何が重いか」を正確に特定してから着手しないと費用と時間がかかります。まずPageSpeed InsightsとLighthouseでボトルネックを特定してから発注するのが最善です。
内部修正で足りる?リニューアルが必要なケースの判断軸

「制作会社にリニューアルを勧められたが、本当に必要なのか」という相談も多く受けます。判断軸は明確です。コンテンツそのものに問題があるかどうかです。
内部修正で対応できるケース(AEO対策の大半はここ)
| 状況 | 主な修正内容 |
|---|---|
| 構造化データが未実装 | JSON-LDを追加 |
| 見出し構造が乱れている | H1〜H3の整理・書き直し |
| FAQがない・マークアップがない | FAQセクション追加+スキーマ実装 |
| 著者情報が不明 | プロフィールページ整備+内部リンク |
| 表示速度が遅い | 画像圧縮・キャッシュ設定 |
リニューアルを検討すべきケース
- CMSの制約で
<head>へのアクセス自体ができない - コンテンツが5年以上更新されておらず、情報自体が陳腐化している
- ページ構成が現在のビジネスモデルと乖離している
制作会社にリニューアルを勧められるのは、制作会社の本業が「作ること」だからです。AEO対策のためのホームページ修正は、大半のケースで内部修正で完結します。見積もりを取る前に、まず修正で対応できるかを確認することをお勧めします。
AEO対策・ホームページ修正の費用相場

内部修正のみで対応する場合の費用感を示します(2026年時点の市場相場)。
全施策を実施した場合:15〜40万円前後が目安
同じ目的でリニューアルを依頼すると100〜300万円以上になるケースも珍しくありません。AEO対策を目的とするなら、まず修正で試すほうが費用対効果は明らかです。
よくある質問
Q. 構造化データを実装したら、どのくらいでAI Overviewに引用される?
通常1〜4週間かかります。Googleのクローラーが再インデックスするまでのタイムラグがあるため、実装後はSearch Consoleでインデックス状況を確認してください。
Q. WordPressでも構造化データのホームページ修正はできる?
できます。Yoast SEOやRank Mathで基本的な実装は可能ですが、FAQPageスキーマなど詳細な設定は手動でのJSON-LD追加が確実です。プラグイン任せにすると出力が不正確なケースもあります。
Q. AEO対策をするとSEOの順位も変わる?
構造化データの実装と見出し整理はSEOにも直接効果があります。AEOとSEOは対立しません。両方に効く修正から着手することで、投資効率が上がります。
まとめ
- 検索順位が落ちていないのにアクセスが減っているなら、AI Overviewへの未対応を疑う
- AEO対策のためのホームページ修正は「構造化データ・見出し整理・FAQ追加」で大半が完結し、リニューアルは不要なケースが多い
- 修正の着手順序はJSON-LD実装→見出し構造→FAQの順で進めると費用対効果が高い
アクセスが落ちているホームページの修正、まずご相談ください

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SiteDocなら、ホームページの小さな修正を1箇所500円〜ご依頼いただけます。
「テキストを少し変えたい」「画像を差し替えたい」「FAQを追加したい」「構造化データを入れたい」といったAEO対策に必要な内部修正も、必要な箇所だけ切り出して対応可能です。
修正・改善に特化したサービスなので、制作会社に「リニューアルが必要」と言われた案件でも、内部修正だけで対応できたケースを多数経験しています。構造化データの実装から見出し整理・FAQ追加まで、必要な修正を切り出してご対応します。